ケニア キイ・ファクトリー

味わいの特徴

品質の高さで知られるケニア産の中でも、特に明るく綺麗な酸味が魅力のスペシャルティコーヒーです。
キイ・ファクトリーはケニア中央部に位置するキリニャガ郡のウォッシングステーション。1968年に設立され、ガタンジュリ、キバエ、キアンドゥマ、キアンドゥンベの４つの村からコーヒーチェリーを収集し、ケニアらしい魅力的な風味と味わいのコーヒーを作り続けています。

本ロットは、オレンジ、ザクロ、アプリコットといったフルーティーな風味とカシスを思わせるジューシーな味わいが特徴。透明感のある上質な飲み心地を楽しめます。浅煎りに仕上げることで、ケニアコーヒー特有のフルーツ感を思い切って引き出しました。

感じられるフレーバー

キイ・ファクトリーについて

キイ・ファクトリーは、ケニアの中央部、キリニャガ郡ガリアマに位置するウォッシングステーションです。1968年に設立され、設立当初から地域の小規模生産者を支え続けてきました。
このファクトリーは、近隣のガタンジュリ、キバエ、キアンドゥマ、キアンドゥンベの4つの村から収穫されたコーヒーチェリーを受け入れており、地域のコーヒー生産の中心的な役割を担っています。

現在、キイ・ファクトリーは、ケニア国内で有数の規模と生産量を誇るルンゲト農協の傘下にあり、同組合が管理するファクトリーの中でも最も大きな規模で運営しています。
約1300名の組合員が所属し、約1000名が現役農家として活動。チェリーを持ち込む農家には、農業資材の提供や賃金の先払いなど、経済的な支援も行われています。これらの取り組みにより、生産者は安定した生産環境を維持できるようになりました。

設立当初からキイ・ファクトリーは、品質を追求するだけでなく、環境保全や地域社会の発展にも注力してきました。例えば、廃水を浄化して再利用するシステムや植樹活動を推進するなど、地域の農業技術の研修やガイドライン、生産者たちが高品質なチェリーを安定して生産できるよう支援を続けています。

唯一無二のテロワールからなる明るくフルーティーなコーヒー

この地域の生産環境は標高1619mの高地、肥沃な赤土土壌、年間1400mmの降水量、13〜24℃の平均気温と、コーヒー栽培に最適な条件が揃っています。この地域はケニアでハイブリッド品種が台頭する直前にコーヒーを栽培していたため、ケニア特有のSL28とSL34が99％を占めています。

近年、気候変動の影響が増大する中で、安定生産を求める多くの農場では、後輩によるハイブリッド品種の栽培を増やす傾向がみられます。これが皮肉にもケニアらしい独特の風味を損なう要因ともなっているようです。
しかしキイ・ファクトリーでは、希少性の高いクラシックな品種を中心に栽培を続けており、その結果、綺麗な酸味が際立つ希少なケニアコーヒーを生産することに成功しています。

プロセスについて

本ロットはウォッシュドプロセス（フリーウォッシュド）によるものです。
収穫されたチェリーは、近隣を流れるキイリバーから汲み上げた水を用いて丁寧に処理されます。まず、チェリーの外皮と果肉を除去するパルピングが行われ、続いて12〜24時間発酵させることで、ミューシレージ（粘液質）を分解。これにより豆の表面がよりクリーンになります。その後、10〜12時間のソーキングを経て、水を再循環させながら徹底的に洗浄されます。この「ソーキング」は、ケニア独特の工程で、豆のクリーンさを高めるだけでなく、フルーティーなフレーバーの強度を引き出します。

洗浄後、豆はパーチメントの状態で乾燥棚に広げられ、数日間かけてゆっくりと乾燥されます。この過程では、定期的に攪拌を行い、均一な乾燥を確保すると同時に品質をさらに高めるための選別も行われます。これらの工程を経て、カップに感じられる鮮やかな酸味やフルーティーな風味が生み出されるのです。

さらに、キイ・ファクトリーでは環境への配慮も徹底されています。排水処理システムが導入されており、使用した水は土壌でろ過され、再利用されます。これにより、水質汚染を防ぎつつ持続可能な生産を実現しています。

毎日の気分を底上げしてくれるケニアコーヒー

ひと口飲めば、フルーティーな香りとジューシーな酸味が心を満たすスペシャルティコーヒー。オレンジやザクロの風味が広がるその一杯は、慌ただしい毎日に彩りを添え、特別なひとときをもたらしてくれるでしょう。

【生産国】ケニア
【地域】キリニャガ
【組合】ルンゲト生産者組合
【農園】キイ・ファクトリー
【標高】1,619 m
【品種】SL28, SL34, RUIRU11
【プロセス】フリーウォッシュド
【焙煎度】浅煎り

Country：Kenya
Region：Kirinyaga
Union：Rung'eto Farners Coop.Society
Farm：Kii Factory
Altitude：1,619 m
Varietals：SL28, SL34, RUIRU11
Process：Fully Washed
Rost Level：Light Roast

コーヒーの保存方法について >>

コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。

＜美味しく飲む目安＞
ハンドドリップ：焙煎から２〜３週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ：焙煎から３週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後２ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。

＜長期保存について＞
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。