【1月のおすすめ】エルサルバドル トレス・ポソス ゲイシャ
新年最初のおすすめ商品は、1月より新たに販売開始しました「エルサルバドル / トレス・ポソス」のゲイシャ種ナチュラルアナエロビックのコーヒーです。一昨年からスタートしたエルサルバドルとのダイレクトトレードにて、取り引き2年目となる思い入れのある農園になります。
<トレス・ポソス農園の基本情報>
- 生産国:エルサルバドル
- 地域:アロテペック・メタパン
- 生産者:アルマンド&ロサーナ グアルダード
- 標高:1,650 m
- 品種:ゲイシャ
- プロセス:ナチュラルアナエロビック
<木を「休ませる」こだわりのコーヒー栽培>
トレス・ポソスは、北西部のアロテペックメタパン地域に属しています。 肥沃な火山性土壌、そして乾季と雨季がはっきりとしたテロワールを有し、パカマラ品種の栽培に適したエリアと言われています。実際にトレス・ポソスでもパカマラ品種の育成には力を入れていますが、栽培が難しいと言われるゲイシャ種の育成にも取り組んでおり、パカマラ種同様に素晴らしい品質に育てあげています。
この素晴らしい品質の裏側には、農園主のアルマンドさんの行う、独自の栽培管理方法が一役買っているように思います。その方法とは、収穫時期のコーヒーの木を「休ませる」ということ。通常コーヒーの木は、収穫期に3度に分けて実を付けるのですが、そのうち1回をあえて収穫しないことでコーヒーの木を休ませるという手法を取っているそうです。 これよりコーヒーの木が疲れることなく、安定した品質のコーヒーチェリーが作れると、現地を訪れた際、農園主のアルマンドさんは語っていました。
<2023年の新たな取り組み「ナチュラルアナエロビック」プロセス>
2023年2月に再び農園を訪れた際、前年と比較していくつかの変化がありました。
ひとつ目はアナエロビックファーメンテーションのプロセスを取り入れ始めたところです。これは、アルマンドさんとのInstagramでのやりとりで事前に知ってはいたのですが、訪れた際に「アナエロビックプロセスのサンプルができたよ。ぜひフィードバックが欲しい。」と直接渡された時はうれしかったです。
今回はまさにそのアナエロビックプロセスで作られたゲイシャ種のコーヒーになります。低温で94時間(4日間)じっくりと時間をかけた発酵は、華やかで奥行きのあるフローラルフレーバーの形成に寄与しているように感じます。加えて、以前より標高の高い場所にドライミルが新設されており、乾燥がゆっくりと均一に進むことで、ばらつきの少ない綺麗な味わいに仕上がっているように感じます。
<トレス・ポソス ゲイシャの美味しい淹れ方ガイド>
今年のトレスポソス農園のゲイシャ種は華やかなフレーバーも特徴的ですが、ゲイシャ種ではあまりみられない厚みのある口当たりも特徴的です。この2つを感じていただけるようにレシピを作成してみました。
- 使用器具:TIMEMORE クリスタルアイ B75
- 水:南アルプスの天然水
- 粉量:16g Timemore C3 #23クリック
- 湯量:250g 95℃
- ドリッパーに16gの中挽きのコーヒーをセットします。
- タイマーをスタートさせ、60gまでお湯を注ぎます。
- タイマーが0’45になったら130g。
- タイマーが1’30になったら190g。
- タイマーが2’00になったら250g。
- ドリッパー内のお湯が落ち切ったら抽出終了です。
フラットベッド型でお湯抜けの早いドリッパーを使用することで、成分の均 一な抽出とお湯と粉の触れる時間の短縮をおこない、綺麗なフレーバーを実現しています。ただ、そのままでは質感が薄くなってしまうため、粉とお湯の比率を高くし湯温もあげています。
まろやかな口当たりを感じつつ、鼻に抜けるローズヒップのような華やかな香りをお楽しみいただければと思います。