エルサルバドル トレス・ポソス農園 パカマラ アナエロビックナチュラル
味わいの特徴
アプリコットやピーチを思わせるふくよかな果実感と、ブラウンシュガーのような甘さをお楽しみいただけます。また、余韻にはベリーやチョコレートのような甘さが感じられ、上品な味わいに仕上がっています。
厚みのある果実感と柔らかな甘さを感じられるので、朝の目覚めの一杯や気分を明るくしたいときの一杯におすすめです。
感じられるフレーバー
コーヒーのことを一番に考えた"コーヒー愛"の農園主が生み出すナチュラルプロセスのコーヒー
トレスポソス農園はダイレクトトレードの農園訪問で伺った農園のひとつです。
農園主のアルマンドさんは「どんなに高値のオファーだとしても、自分のコーヒーをテイスティングしてない人には自分のコーヒーは売らない」と語ってくれました。
自らの栽培するコーヒーに実直な愛を注ぐアルマンドさんですが、その栽培方法も"コーヒー愛"に満ち溢れたものでした。
通常コーヒーの木は、収穫期に3回収穫できますが、そのうち1回をあえて収穫しないことでコーヒーの木を休ませるという手法を取っています。
これよりコーヒーの木が疲れることなく、安定した品質のコーヒーチェリーが作れると農園主のアルマンドさんは語ってくれました。
そんな農園主の愛を一身に受けたコーヒーはアプリコットやピーチなどストーンフルーツを思わせる豊かな酸味でとても美味しく、複雑な酸の甘さとスパイスの余韻をお楽しみいただけます。
農園訪問中に一番美味しいと思わせてくれたナチュラル製法のコーヒー
トレスポソス農園はアロテペックメタパン地域に属しています。
エルサルバドルは火山が多く、肥沃な火山性土壌、特にアロテぺックメタパンは石灰の含有量が多い地域で、甘さを伴った明るい酸味と厚みのある口当たりが特徴的な地域です。
トレスポソス農園は、そのテロワールを活かせるパカマラの育成に力を入れていると語ってくれました。パカマラ自体にトロピカルフルーツを思わせる明るい酸味と厚みのある口当たりがあり、チャラテナンゴのテロワールがその特徴を美しく引き出してくれています。
トレスポソス農園のパカマラはエルサルバドルでテイスティングしたナチュラルプロセスの中で一番美味しかったと思うほどでした。
今年のロットはさらに嫌気性発酵のプロセスを取り入れて、より複雑で豊かな味わいのコーヒーに仕上がっています。
さらなる発展を期待させるチャラテナンゴ地域のコーヒー農園
トレスポソス農園のあるチャラテナンゴという地域は、コーヒーの栽培においてまだ歴史の浅い地域ですが、高品質なパカマラが栽培される地域としてよく知られることとなりました。
エルサルバドルの農園訪問で各地域のパカマラを比較しましたが、やはりパカマラがクリーンで甘さと明確な酸味があり印象に残りました。
しかし、その歴史の浅さゆえに小規模の生産者が多い為、他国の生産地と比べると設備の面などでまだまだ改善の余地が残っています。
設備や技術も大事な要素ですが、農園主のコーヒーに対する愛情も多く関係していると思わせる農園でした。
もちろんどの農園主の方もコーヒーに並々ならぬ愛情を注いでいる方ばかりですが、アルマンドさんは「たっぷり養分を含んでほしい」と木を休ませる手法を取ったことで、結果的にトータルの収穫量は減ってしまいました。
品質の高いコーヒーに公正な価格を、というのがスペシャルティコーヒーですが、収穫量を減らすという決断はなかなか難しいもの。コーヒーを愛し、信頼しているからこそできる判断なのだなと、我々も日々扱うコーヒーに対する愛情を襟を正す想いでした。
農園主のコーヒー愛をInstagramでもご紹介
先述したとおり、並々ならぬコーヒー愛を注いでいるアルマンドさんですが、エルサルバドルから遠く離れた日本でどのように楽しまれているかとても気にされていました。
アルマンドさんのInstagramではご家族の写真と一緒にコーヒーの木の写真が多く投稿されており、どの写真を見てもとても丁寧に栽培・精製されており、こんなに愛情が注がれているコーヒーが美味しくないわけがないと思わせてくれます。
ぜひアルマンドさんのコーヒーを楽しまれる際には、Instagramへの投稿などコーヒー愛のバトンを繋いでいただければと思います。
農園主のアルマンドさんのInstagramアカウントは、こちらからご覧いただけます。
高品質なコーヒーを飲み続けられる未来のために私たちのできること
トレスポソス農園は実際に現地に訪れて買い付けてきたダイレクトトレードのコーヒーになります。
私たちがダイレクトトレードに取り組んでいるのは、高品質なコーヒーを飲み続けられる未来のためです。
近年では気候変動によりコーヒーの生産量は年々減少してきていて、2050年にはコーヒーの生産に適した土地が50%に減少するとも言われています。
生産量が減少することは生産者の収入にダイレクトに影響を与え、それは年々減少していき、生産に適さない気候に変動していくことから品質の低下も考えられます。
高品質のコーヒーを作り続けるためには、品質維持のための投資ができる状態を維持しなければいけません。私たちはそのために中間手数料をなるべく抑え、なおかつ投資も兼ねた価格で買い付けるのが大切だと考え、ダイレクトトレードという活動を始めました。
ダイレクトトレード行うことで、私たちが支払った金額がどのくらい生産者に渡っているか正確に把握し、市場価格以上の金額で買い付けることで生産者が継続して高品質なコーヒーを作り続けるための助けになればと考えています。
トレス ポソス農園はその考えのもと、国際市場価格の468%の価格で買い付けています。
ぜひ、手に取って楽しんでいただければ幸いです。
ダイレクトトレードの取り組みについて
私たちウッドベリーコーヒーは「コーヒーに携わるすべての人が豊かになること」を目指しています。
【EPISODE OF EL COLORIDO】の連載で取りあげた「グアテマラ/エル・コロリド」もまた、その目標を実現するための取り組みのひとつでした。
グアテマラを訪れた私たちはそして、もうひとつの夢であったダイレクトトレードをおこなうべく、エルサルバドルへと向かいました。
以下の連載では、私たちがおこなったエルサルバドルとのダイレクトトレードについてお伝えしていきたいと思います。実際に現地訪れた際の農園の姿や生産過程、コーヒー生産にかかわる想いをオリジナルマガジンにて綴っています。
こちらもぜひ合わせてご覧ください。
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.1】ダイレクトトレード─夢に向かって
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.2】コーヒーが国をつくった─エルサルバドルのコーヒー産業の歴史
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.3】エルサルバドルコーヒーとトレンドの転換期
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.4】6つの生産地域とパカマラ
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.5】「続ける」ことでみえる景色
【DIRECT TRADE WITH EL SALVADOR VOL.6】3年目の旅路
【生産国】エルサルバドル
【地域】アロテペック・メタパン
【農園】トレスポソス農園
【生産者】アルマンド&ロサーナ グァルダード
【標高】1,650m
【品種】パカマラ
【プロセス】ナチュラルアナエロビック
【焙煎度】浅煎り
Country:El Salvador
Region:Alotepec Metapan
Farm:Tres Pozos
Producer:Armand Guardado/ Roxana Guardado
Altitude:1,650m
Varietals:Pacamara
Process:Natural Anaerobic
Rost Level:Light Roast
コーヒーの保存方法について >>
コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。
背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。
<美味しく飲む目安>
ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。
エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。
焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。
<長期保存について>
飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。
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