タンザニア アカシアヒルズ ゲイシャ
味わいの特徴
ジャスミンのような華やかさ、オレンジやチェリー、マスカットを思わせる明るくフルーティな味わいをお楽しみいただけます。また、厚みのあるボディ感は、ゲイシャ品種の持つ乳酸の印象と相まりベルベットを思わせる滑らかな質感をお楽しみいただけます。
ゲイシャ品種の上品で華やかな印象を感じていただけるので、気分を明るくしたい時の一杯に、休日の癒しの一杯に、おすすめしたいコーヒーです。
感じられるフレーバー
タンザニア カラツのゲイシャコーヒー
アカシアヒルズは、タンザニアの北部カラツ県、標高3,188mを誇るオルデアニ山の麓に1750m-1950mに位置しています。
2007年に設立された比較的新しい農園で、SL28やPacamara,Geishaといったタンザニアではあまり見ない高品質な品種を育てています。
今回、紹介させていただくのは、その中でも特に品質が高いと感じたゲイシャ種のコーヒーです。
ゲイシャ品種×アフリカの特徴がしっかり感じられるコーヒー
このコーヒーをカッピングした時、味わいの綺麗さ、ジャスミンを思わせる華やかさやオレンジやチェリーを思わせる明るい酸味とゲイシャの特徴がしっかりと感じられるコーヒーだと思いました。
さらに、テロワール由来なのかボディの厚みがあり、ゲイシャが持つ乳酸の印象と相まって、ベルベットを思わせる質感が感じられます。 中米のゲイシャではこの厚みは出ないように思います。
ウォッシュドプロセスのコーヒー
タンザニアでは、独自でウェットミルを所持している生産者はまだまだ少なく、チェリーでの流通やミューシレージがついたパーチメントでの流通もあるようです。
実際に劣化のしやすさというのも感じていて、その理由がここにあったのかと納得しました。
アカシアヒルズが位置しているカラツでも同じことが言えて、アカシアヒルズ設立前では水道インフラが整っておらず、灌漑溝から20ℓの水を汲み、4kmほど歩く人もいたといいます。
農園主のレオンさんが農園を引き継いで、最初に取り組んだのが水のインフラ整備でした。
農園に給水設備を設置し、村にある給水タンクまで重力を活用してパイプラインで水を送る仕組みを整えたようです。 そしてもちろん、独自でウェットミルを所持しています。
タンザニアで感じていた水道インフラや設備が整っていないことによる劣化リスクが少なくなり、少し安心して買い付けを行うことができた農園です。
タンザニアのスペシャルティコーヒー
タンザニアのコーヒー産業は1920年ごろから始まりました。
近年までは社会主義的な生産体制が引かれていたため、大規模な農園が多く、コマーシャルコーヒーの生産がメインの国でしたが、サードウェーブの流れを受けて、小規模な生産者の生産量が増え、品質も向上してきているようです。
しかし、まだまだ設備が整っているとは言い難い状況です。
アカシアヒルズは、レオンさんが大規模な農園を引き継ぎ、設備を整え、高品質な品種を植えた、スペシャルティコーヒーを生産するために整えられた農園です。
今まで体感しきれていなかったタンザニアのポテンシャルを体感できる素晴らしい農園だと思います。 お楽しみいただけたら幸いです。
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